diary

加筆修正はめっちゃする

廃品回収の朝

 

12月18日

早朝。一見澱んだ曇天に見えた外は、光が不足した清らかな霧の底で、夜が捌けていくさなかだった。

新聞の塊をカートに積んで、お母さんと捨てに行く。

真夜中がまだ続く駐車場を抜けて、青い夜明け前に踏み入る。黙々とカートを押す私たちの脇を、車が数台囁くように路面を滑っていった。上方ではとり残された星に見える二粒の光が並んでいるが、これは夜通し点いていた建物の灯りで、もうすぐ消えてしまうだろう。