12月18日 早朝。一見澱んだ曇天に見えた外は、光が不足した清らかな霧の底で、夜が捌けていくさなかだった。 新聞の塊をカートに積んで、お母さんと捨てに行く。 真夜中がまだ続く駐車場を抜けて、青い夜明け前に踏み入る。黙々とカートを押す私たちの脇を、…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。